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【トラブルシューティング】”Mac” で利用できるフォーマット形式【macOS(OS X)】

  • 2012/12/07
  • Masahiro

OS X 10.9 Mavericks
OS X 10.9 Mavericks

普段利用しているスマートフォン(iOS、Android)やコンピューター(Mac、Windows)の基礎部分を担っているのが、 OS(Operationg System)になります。

代表的なものには、Mac が搭載する macOS(旧:OS X)のほか、Windows(Windows 11、Windows 10、Windows 8.1 など)、Linux があげられます。

モバイルでは、iOS を搭載する iOS デバイス(iPhone、iPod touch)のほか、iPadOS を搭載する iPad、Android などがあります。

これらの OS(Operationg System)間で、ファイル転送(データのやり取り)を行う場合にはフォーマット形式について注意する必要がある時があります。

今回は、これら OS(Operationg System)間で読み書きなどを行うストレージ(HDD、SSD、USB メモリ、SD カード、microSD カードなど)で使用されるフォーマット形式についてのチュートリアルになります。

目次

“APFS(Apple File System)” とは?

“APFS(Apple File System)” は、macOS 10.13 High Sierra 以降を搭載する Mac から採用されたファイル システムになります。

従来までのファイル システムである HFS+ の後継となり、フラッシュ/SSD ストレージに最適化されているほか、強力な暗号化と領域共有、スナップ ショット、高速なディレクトリのサイズ調整および基本的なファイル システムの向上を特徴としています

なお、従来の HDD(ハード ディスク ドライブ)を搭載したシステムや直接接続された外部ストレージとの互換性も担保されており、“APFS(Apple File System)” を起動可能なボリュームおよびデータ ボリュームの両方をサポートしています。

macOS 10.13 High Sierra 以降を使用するコンピューター(Mac)では、下記の “APFS(Apple File System)” フォーマットのいずれかを選択してください。

フォーマット
APFS(Apple File System)
APFS フォーマットを使用するフォーマットになります。
APFS(暗号化)
APFS フォーマットを使用し、ボリュームを暗号化するフォーマットです。
APFS(大文字/小文字を区別)
  • APFS フォーマットを使用し、ファイル名およびフォルダー名の大文字/小文字を区別するフォーマットになります。
  • ※ “Homework” と “HOMEWORK” という名前のフォルダーは、2 つの異なるフォルダーとなります。
APFS(大文字/小文字を区別、暗号化)
  • APFS フォーマットを使用し、ファイル名およびフォルダー名の大文字/小文字を区別し、ボリュームを暗号化するフォーマットになります。
  • ※ “Homework” と “HOMEWORK” という名前のフォルダーは、2 つの異なるフォルダーとなります。

“Mac OS 拡張(HFS+)” とは?

macOS 10.12 Sierra 以前の Mac との互換性を保つには、以下の Mac OS 拡張ファイル システム フォーマットのいずれかを選択しましょう。

フォーマット
Mac OS 拡張(ジャーナリング)
Mac OS 拡張(ジャーナリング)を使用して階層ファイル システムの整合性を保護するフォーマットになります。
Mac OS 拡張(ジャーナリング、暗号化)
Mac OS 拡張(ジャーナリング、暗号化)を使用し、パスワードを要求し、パーティションを暗号化するフォーマットになります。
Mac OS 拡張(大文字/小文字を区別、ジャーナリング)
  • Mac OS 拡張(大文字/小文字を区別、ジャーナリング)を使用し、フォルダー名の大文字/小文字を区別するフォーマットになります。
  • ※ “Homework” と “HOMEWORK” という名前のフォルダーは、2 つの異なるフォルダーとなります。
Mac OS 拡張(大文字/小文字を区別、ジャーナリング、暗号化)
Mac OS 拡張(大文字/小文字を区別、ジャーナリング、暗号化)を使用し、フォルダー名の大文字/小文字を区別し、パスワードを要求し、パーティションを暗号化するフォーマットになります。

Mac のディスク ユーティリティーで利用できるファイル システム フォーマット

Mac の「ディスクユーティリティ」では、下記の複数のファイル・システム・フォーマットをサポートしています。

フォーマット
Apple File System(APFS)
macOS 10.13 以降で使用されているファイルシステム
Mac OS 拡張
macOS 10.12 以前で使用されているファイルシステム
MS – DOS(FAT)および ExFAT
Windows との互換性があるファイルシステム

Windows 互換フォーマット

Windows で使用するディスクをフォーマットする場合、以下の Windows 互換ファイル システム フォーマットのいずれかを選択しましょう。

フォーマット
exFAT
32 GB を超える Windows ボリュームに使用するフォーマットになります。
MS – DOS(FAT)
32 GB 以下の Windows ボリュームに使用するフォーマットになります。

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Windows の場合、“APFS(Apple File System)”“Mac OS 拡張ジャーナリング(HFS+)” のフォーマット形式は認識しません。

Windows と外付け HDD(ハード ディスク ドライブ)内のデータを共有したい時などは、注意してください。

外付け HDD や SSD などのストレージのフォーマット形式は、コンピューター(Mac、Windows)を利用している際には、あまり気にかけない重要な要素だったりします。

コンピューター(Mac、Windows)で外付け HDD や SSD 内のデータのやりとりを行う時には、ボトル ネックとなる要素になので、頭の片隅に入れておきましょう。

ディスク フォーマットの種類

1. APFS(Apple File System)、HFS+、NTFS、

APFS(Apple File System)
HFS+
NTFS
メリット
  • ・マルチ スレッド化されたことにより、ファイル コピーが高速化されています。
  • ・パーティション サイズを自由に変更できるようになっています。
  • ・ファイル管理が、64 bit に対応したことで、より多くのファイルを扱うことができるようになりました。
  • ・OS X 10.3 Panther 以降に対応したファイル フォーマットになります。
  • ・最大ボリュームおよびファイル サイズは約 8 EB(エクサ バイト)になります。
  • ※ OS のバージョンによって異なります。
  • ・1 ファイルが 4 GB 以上でも保存が行えます。
  • ※ 容量制限なし
デメリット
  • ・macOS 専用のファイル フォーマットになります。
  • ・macOS 10.12 Sierra 以前のコンピューター(Mac)では、データの読み書きが行えません。
  • ・Time Machine 用の HDD には、HFS+ のみが対応できます。
HFS+ に一度フォーマットすると、Mac OS 8.1 より古いバージョンへの対応が行えません。
  • ・Windows 98、Windows 98 SE、Windows Me、Windows 95(4.00.950/4.00.950a)、Windows NT、Windows 3.1、DOS などでは利用できません。
  • ※ Windows NT 4.0 は、NTFS に対応
互換性
  • ・Windows との互換性はありません。
  • ・HFS+ から “APFS(Apple File System)” への変換は行えます。
  • ・”APFS(Apple File System)” から HFS+ への変換は行えません。
  • ・”APFS(Apple File System)” でフォーマットした USB メモリは、コンビニのマルチ コピー機や写真屋の DPE 機での読み込みが行えません。
  • ※ 印刷用の写真データの持ち運びの場合、FAT32 か exFAT にフォーマットの上で利用しましょう。
  • ・Time Machine は、バックアップ先の外付け HDD として “APFS(Apple File System)” をサポートしていません。
  • そのため、”APFS(Apple File System)” でフォーマットされたディスクをバックアップ先として指定すると HFS+ に再フォーマットされます。
  • ・Windows との互換性はありません。
  • ・HFS+ でフォーマットした USB メモリは、コンビニのマルチ コピー機や写真屋の DPE 機での読み込みが行えません。
  • ※ 印刷用の写真データの持ち運びの場合、FAT32 か exFAT にフォーマットの上で利用しましょう。
  • ・macOS からの読み取りが行えますが、書き込みは行えません。
  • ※ 読み取り:○
  • 書き込み:x
  • ・HFS+ から “APFS(Apple File System)” への変換は行えます。
  • ・コンピューター(Mac、Windows)以外では利用できないことが多いフォーマットになります。

2. FAT32、exFAT

FAT32
exFAT
メリット
  • ・FAT16 よりもクラスター サイズが小さく、ディスクを効率的に使用できます。
  • ・1 つの領域として確保できる容量は、最大 2 TB までとなります。
  • ・1 ファイルの容量は最大 4 GB までとなります。
  • ※ Windows 98、Windows 98 SE の場合、2 GB までとなります。
  • ・1 ファイルが、4 GB 以上でも保存できます。
  • ※ 容量制限はありません。
  • ・32 GB 以上の領域を 1 ボリュームとして設定できます。
デメリット
  • ・Windows Vista、Windows XP、Windows 2000 で、FAT32 にフォーマットされた領域作成は、OS の制限により 32 GB までとなります。
  • ※ FAT32 のファイル システムの場合、32 GB 以下の容量で領域を作成しましょう。
  • ・Windows 95(4.00.950/4.00.950a)、Windows NT、Windows 3.1、DOS などでは利用できません。
  • ※ 確保する領域が 512 MB 以下のときは、FAT16 としてフォーマットされます。
  • ・Windows XP SP3、Windows XP SP2 で exFAT に対応させるためには、Microsoft の公開している exFAT 対応更新プログラムを適用する必要があります。
  • ・内蔵ストレージには適用できません
互換性
  • ・macOS でも利用できます。
  • ・Windows で 32 GB を超える容量の機器を使用する場合、メーカーが提供しているフォーマッターを利用する必要があります。
  • ※ DiskFormatter2 など
  • ・macOS でも利用できます。
  • ・コンピューター(Mac、Windows)以外の古い機器(携帯電話、AV 機器等)では利用できない可能性があります。

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