【日本経済新聞】Apple が、半導体大手ルネサス エレクトロニクスの子会社を買収か

  • 👁 406 PV

日本経済新聞が、Apple が半導体大手のルネサス エレクトロニクスと同社の液晶用半導体子会社の買収交渉に入ったことを報じています。

これまで、Apple は外部の部品メーカーに開発を任せて成長してきたものの、スマートフォンのシェアが低下してきたことで中核技術を自社に取り込むことで、高精細で消費電力の少ないスマートフォンの開発を加速することが狙いと思われます。

なお、買収対象となるのは、Apple が半導体大手のルネサス エレクトロニクスが 55 %、SHARP が 25 %、製造委託先である台湾の半導体メーカー “パワー チップ” が 20 % 出資している “ルネサス エスピー ドライバー(RSP)” とのことです。

目次

ポイント

  • 現時点ではルネサス エレクトロニクスの持つ全株を 関係会社を通じて 500 億円規模で取得する案んが有力とのことです。
  • また、小平市と奈良県天理市の開発拠点にいる約 240 人の従業員も大半が移る見通しとなり、今夏までに手続きを完了することを目指す模様です。
  • “ルネサス エスピー ドライバー(RSP)” が開発および販売する液晶半導体は、液晶ディスプレイの画質や応答速度を左右するスマートフォンの基幹部品となり、消費電力の 1 割を占めるとも言われていることから、さらなる省電力性能が求められる部品になります。
  • また、同社は中小型液晶ディスプレイ向けでは世界で約 3 割のシェアを握る最大手になります。
  • 2014 年 3 月期の売上高は約 600 億円となり、60 億円程度の黒字だった模様です。
  • Apple では、基本的に複数メーカーからの部品調達をを行っていますが、iPhone の液晶半導体においては、”ルネサス エスピー ドライバー(RSP)” 製のものを全面採用しています。
  • Apple は、これまで液晶パネル工場を持つ SHARP に資金提供する形で自社向けの部品開発や生産を支援してきました。
  • スマートフォンにおいても Full HD(フル ハイビジョン)並みの映像が楽しめるようになり、画質がスマートフォンの競争力を左右するようになってきていることから、基幹部品の開発を自社で持ち、デバイスの設計と一体する必要性があると判断している模様です。
  • なお、Appleルネサス エレクトロニクスとの合意後に液晶ディスプレイの技術で協力してきた 25 % を出資する SHARP に要請があれば、”ルネサス エスピー ドライバー(RSP)” の下部を売却するものとみられています。
  • Apple は、2013 年の世界でのスマートフォンの出荷シェアが 15.2 %、首位の SAMSUNG の半分以下に留まっています。
  • また、中国の HUAWEI(ファーウェイ)などの新興の低価格メーカーも追撃してきています。
  • なお、ルネサス エレクトロニクスは 2014 年 3 月期に 9 期連続の連結最終赤字だった模様で、今後は自動車や産業機械向けの半導体に資金や人員を集中する方針とのことです。

日本経済新聞 関連記事一覧

関連リンク

Gap Japan

コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください