【iOS 16】より自分らしいロック画面を実現できるようになった “iOS 16” をリリース
- 2022/09/14
Apple が、2022 年 9 月12 日に iOS 16 のリリースを開始しました。
iOS 16 では、ロック画面に対して過去最大のアップデートが行われているほか、メッセージの編集や共同作業を行える機能、メールの新しいツールのほか、”テクスト認識表示” と “画像を調べる” によって、写真やビデオを楽しむさらに多くの方法が展開されます。
目次
目次
新しいロック画面の体験と共有、コミュニケーションの機能をアップデート
より自分らしく、美しく、便利になったロック画面
- ・ロック画面が再構築され、さらなるパーソナライズを行うことができます。
- ユーザーは、ロック画面の写真に奥行き効果を加えて、写真の被写体を時刻の手前に巧みに表示させたり、フォントや書体のスタイルのカスタマイズも行えます。
- さらに、ロック画面の新しいウィジェットによって、今後予定されているカレンダーのイベント、バッテリー残量、アラーム、時間帯、アクティビティ リングの進捗状況などの便利な情報を一目で手軽に確認できます。
- ・新しいロック画面のギャラリーには幅広いオプションが搭載されています。
- ユーザーには自分のライブラリ内からロック画面に最適な写真として賢く提案される 1 枚を選んだり、1 日を通じてシャッフルが表示される写真の動的なセットを選ぶこともできます。
- なお、新しい Apple コレクションには、Apple が届けるアイコニックな画像が含まれており、”プライド” や “ユニティ” の壁紙、1 日を通じて変化する気象状況をライブで確認できる “天気” の壁紙、地球、月、太陽系を表示する “アストロノミー” の壁紙があります。
- ユーザーは、お気に入りの絵文字や色を組み合わせて独自のデザインを作成したり、複数のロック画面を作成して、スワイプするだけでお気に入りの画面に切り替えることもできます。
- ・再設計された通知は、ロック画面をはっきりと見えることができるように、画面下部から表示されるようになり、ユーザーは通知の表示を展開されたリスト表示、積み重ね表示、件数表示から選択できます。
現在の作業に集中できる “集中モード”
- ・iOS 16 では、”集中モード” とロック画面を関連付けることで、より設定しやすく、より一層パワフルになり、指定したロック画面にスワイプするだけで対応する “集中モード” を有効にできます。
- “集中モード” フィルターでは、カレンダー、メール、メッセージ、Safari などのアプリケーションでユーザーの “集中モード” に関連するコンテンツだけを表示することができ、ユーザーが、より良いバランスを見出すのに役立ちます。
メッセージでやり取りをする新しい方法
- ・[メッセージ] のアップデートによって、送信したばかりのメッセージを編集または取り消したり、会話を未読にすることができ、つながりを保つのが、さらに手軽になります。
- ・iOS 16 では、友だちや家族をメッセージ経由で SharePlay に招待できるようになり、映画や楽曲などのコンテンツを同期した状態で動画を試聴したり、再生コントロールを共有したりして、楽しむ新しい方法が提供されます。
- さらに、メッセージの新しい共同作業機能により、ほかの人との作業をすばやくシームレスに進められます。
- なお、ユーザーが共同作業のためのファイルをメッセージを通じて共有する場合、スレッドの全員が自動的に追加され、誰かが共有された書類で編集を行うと、スレッドの一番上にアクティビティの更新情報が表示されます。
生産性を高める [メール] の新しいツール
- ・ユーザーは、E メールの送信を前もって予約でき、受信者の受信ボックスに届く前であれば、メッセージの送信を取り消すこともできるようになりました。
- また、ユーザーは “あとで通知” を利用して、後日にメッセージを再確認するようリマインダーを設定したり、メールの返信が届いていない場合に、そのメールのフォロー アップを行うように促す自動的な提案を受け取ったり、受信者や添付ファイルを E メールに追加し忘れている場合に自動的なアラートを受け取ったりすることもできます。
- なお、メールはここ数年で最大規模の検索機能のアップデートが行われており、最先端の技術を利用して一段と関連性が高く、正確で精度の高い検索結果を提示します。
[画像を調べる] と [テキスト認識表示] の機能強化
- ・ユーザーは、画像内の対象物を長押しして背景から抜き出し、[メッセージ] などのアプリケーションに配置できるようになりました。
- また、”画像を調べる” も鳥、昆虫、彫像も認識するように拡張され、ユーザーが写真内の物体やシーンに関する情報をすばやく入手するのに役立ちます。
- ・”テキスト認識表示” は、デバイス上の知能を使って、システム全体でビデオの中のテキストを認識するようになりました。
- これにより、ユーザーは、ビデオをあらゆるフレームで一時停止して、テキストを操作したり、コピー & ペースト、翻訳、通貨換算などのクイック アクションを実行できます。
Safari でのブラウジングが、”パス キー” の導入により、さらに安全に。
- ・フィッシングや漏えいを不可能にする次世代のクレデンシャルである “パス キー” によって、Safari でのブラウジングがさらに安全になり、よりセキュリティーが強化されて使いやすくなります。
- この、PW(パスワード)に代わるものとして設計された “パス キー” は、生体認証に Touch ID または Face ID を利用し、iCloud キー チェーンを使ってエンド ツー エンドの暗号化を行いながら、iPhone、iPad、Mac、Apple TV の間で同期します。
- ・FIDO Alliance、Google、Microsoft と連係した共同の取り組みとして作成された “パス キー” は、アプリケーションと Web の間でも機能し、ユーザーは他社製デバイスで開いている Web サイトやアプリケーションに iPhone だけを利用してサインインできるようになります。
- また、Safari に友だちや家族と Web サイトのコレクションを共有するための [共有タブ] グループが加わり、シームレスにタブを追加して、他の人が見ている Web サイトを確認できるようになりました。
ナビゲーションやつながりを保つためなどの新しいアクセシビリティ機能
- ・アクセシビリティのアップデートでは、視覚に障がいのあるユーザーが、iPhone を使って目的地にたどり着く最後の数十センチまでナビゲーションできるように手助けする “ドアの検出” や、Apple Watch のディスプレイを iPhone にミラーリングし、身体に障がいのあるユーザーが音声コントロールやスイッチ コントロールで Apple Watch を操作できるようにする Apple Watch ミラーリングが含まれています。
- また、ライブ キャプションにより、聴覚に障がいのあるユーザーが電話や FaceTime で通話したり、ビデオ会議やソーシャル メディアのアプリケーションを利用したり、メディア コンテンツをストリーミングしたり、隣の人と会話したりする際に、より手軽に話の内容を追うことができます。
その他、機能
- ・”Apple Pay で注文”:対応している業者で Apple Pay を利用して購入すると、詳細なレシートと注文追跡情報をウォレットで受け取ることができます。
- ・[Apple マップ]:[Apple マップ] のアップデートにより、進化したドライブと移動のナビゲーションや複数の経由地を持つ経路を利用して、世界をさらに探索できます。
- ドライバーは複数の経由地を持つ経路を手軽に作成でき、出かける準備が整うと Mac から iPhone に自動的に経路が同期されます。
- また、交通機関での経路には移動にかかる運賃が表示されます。
- さらに、ユーザーは交通系 IC カードのウォレットへの追加、少なくなった残高のチェックやチャージなどのすべてを、マップを離れることなく行えます。
- ・ファミリー共有:はじめから適切なペア レンタル コントロールを設定して、子どものアカウントを設定するための、より手軽な方法を提供します。
- これには、アプリケーション、映画、ブック、音楽などへのアクセスを年齢に応じて適切に制限する提案や子どもが利用する新しいデバイスのセットアップ時に既存のペア レンタル コントロールを自動的に適用する、よりシンプルなプロセスも含まれます。
- また、子どもからスクリーン タイムの延長をリクエストされた場合、保護者は [メッセージ] アプリケーション内ですぐに承認または却下できます。
- 新しいファミリー チェック リストでは、子どもの成長に合わせてペア レンタル コントロールをアップデートしたり、位置情報の共有をオンにするなどのヒントや提案を確認できます。
- ・音声入力:ユーザーが音声とタッチの間を手軽に切り替えられる、新しいデバイス上の体験をもたらします。
- ユーザーは、キーボードでの入力、テキスト フィールドのタップ、カーソルの移動、QuickType の候補の挿入のすべてを音声入力を止めることなく実行できるようになっています。
- さらに、音声入力には、句読点の自動入力と絵文字の音声入力の機能もあります。
- ・Siri:アプリケーションが DL(ダウンロード)されたら、すぐにショートカットを実行する機能が追加され、事前の設定が不要になっています。
- ユーザーは、メッセージを送信する際に絵文字を追加したり、確認手順をスキップしてメッセージを自動的に送信したり、”Hey Siri、電話を切って” と言うだけで、完全にハンズ フリーで電話や FaceTime の通話を切ったりすることができます。
- ・[ホーム] アプリケーション:再構築された [ホーム] アプリケーションは、より手軽にアクセサリーを操作、整理、表示する方法を提供します。
- ・[フィットネス] アプリケーション:すべての iPhone ユーザーが、Apple Watch を持っていなくても、[フィットネス] アプリケーションをっ利用してフィットネスの目標を追跡し、達成できるようになりました。
- iPhone ユーザーは、自身のムーブ ゴールを設定したり、推移をチェックしたり、モチベーションをさらに高めるためにアクティビティを共有することができます。
- iPhone のモーション センサーは、歩数、移動距離、昇った回数を追跡して、アクティブ カロリーの消費量を推定します。
- 他社製アプリケーションで実行したワークアウトもすべて、ユーザーのムーブ リングの完成にカウントされます。
- 新しい [フィットネス] アプリケーションのロック画面用ウィジェットでは、ムーブ リングの進捗状況、歩数、移動距離を一目で確認できます。
- ・[ヘルスケア] アプリケーション:”服薬” が加わり、ユーザーは服薬リストを便利に作成および管理したり、スケジュールとリマインダーを作成したり、薬、ビタミン、サプリメントの服用を記録できるようになります。
- 米国のユーザーは iPhone のカメラをラベルに向けるだけで、薬を追加したり、服用している薬の説明書を読んだり、服用している薬の間で重大な相互作用が起こる可能性がある場合に通知を受け取ったりすることができます。
- さらに、ユーザーは [ヘルスケア] アプリケーションから直接、大切な人に招待を送信して、自分の健康に関するデータを共有したり、かかりつけの医療機関から健康に関する記録を取得して、PDF を手軽に作成したりすることもできます。
- ※ iPhone のヘルスケア レコードは、米国、英国、カナダでプログラムに参加している医療機関で入手できます。
- ・Apple News:新しい “My Sports” セクションが導入され、お気に入りのチームやリーグを手軽にフォローできるようになりました。
- また、数百もの主要メディアから記事を受け取ったり、トップ レベルのプロ リーグと大学リーグのスコア、スケジュール、順位にアクセスしたり、[News] アプリケーションで試合のハイライトを試聴できるようになりました。
- また、お気に入りが [Apple TV] アプリケーションと同期され、シームレスなスポーツの体験をもたらします。
- ・Game Center:ダッシュボードのデザインが刷新され、[Game Center] のゲームでの友だちのアクティビティや達成状況が一か所に表示されるようになり、ユーザーが友だちと一緒にプレイしたり競い合うことが手軽になりました。
- ・パーソナライズされた空間オーディオ:より高い精度で臨場感あふれるリスニング体験が可能になります。
- リスナーは、iPhone の TrueDepth カメラを使って、空間オーディオのパーソナル プロファイルを作成でき、自分専用にチューニングされたリスニング体験が得られます。
- ・個人情報安全性チェック:新しいプライバシー ツールにより、同居するパートナーや親密なパートナーからの暴力によって、身の安全が危険にさらされている人にとって役立ちます。
- このツールには、緊急時にリセットも含まれており、ユーザーが所有しているその他すべてのデバイスで iCloud から手軽にサインアウトしたり、プライバシー許可をリセットしたり、手元にあるデバイスでしたメッセージを送受信できないように制限することができます。
- また、ユーザーは誰に、どのアプリケーションにアクセスを許可したかを把握したり、管理することもできます。
iOS 16 対応デバイス一覧
iOS 16 対応デバイス一覧
- iPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max
- iPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max
- iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max
- iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max
- iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR、iPhone X
- iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone SE(2 nd Generation)
iOS 16 関連記事一覧
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関連リンク
- ・iOS 16、本日提供開始 – Apple(日本):https://www.apple.com/jp/newsroom/2022/09/ios-16-is-available-today/
- ・Apple、iOS 16 で導入される共有とコミュニケーションのための新しい方法を発表 – Apple(日本):https://www.apple.com/jp/newsroom/2022/06/apple-unveils-new-ways-to-share-and-communicate-in-ios-16/
- ・iOS 16 – Apple(日本):https://www.apple.com/jp/ios/ios-16/
- ・Apple の世界開発者会議、6 月 6 日(日本時間 6 月 7 日)に基調講演で開幕 – Apple(日本):https://www.apple.com/jp/newsroom/2022/05/apples-worldwide-developers-conference-kicks-off-june-6-with-keynote-address/
- ・Apple の世界開発者会議、今年もすべてオンライン形式で開催 – Apple(日本):https://www.apple.com/jp/newsroom/2022/04/apples-worldwide-developers-conference-returns-in-its-all-online-format/
- ・WWDC22 – Apple Developer:https://developer.apple.com/wwdc22/
- ・Apple(日本):https://www.apple.com/jp/