【レビュー】Microsoft のノイズキャンセリングヘッドフォン「Surface Headphones」レビュー。「SONY WH – 1000XM3」と比較してみた。
- 2019/10/09
Microsoft から Surface ファミリーのアクセサリーとしてリリースされたノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォン「Surface Headphones」を 1 週間ほど使用する機会がありましたので、同じノイズキャンセリングヘッドフォン「SONY WH – 1000XM3」との比較も混ぜてレビューしていこうと思います。
“Surface Headphones” を使ってみて気になった点
先に「Surface Headphones」を使ってみて気になった点を簡単にまとめてみました。
「Surface Headphones」外見
「Surface Headphones」は、外部の音を遮断できるイズキャンセリングを搭載した Bluetooth® 接続が可能なヘッドホンです。
見た目は、ホワイトに近いライトグレーのカラーリングが採用されており、女性的な優美さを兼ね備えたデザインです。特に Surface シリーズは、シンプルでありながらもデザインや色味をファッショナブルに構成しているものが多く、ユーザーを満足させることに長けています。
ハウジングは 90 度まで回転が可能です。折り畳みができないのでコンパクトさには欠けてしまっているのはもったいないですね。
イヤーパッドは、低反発のようなモチモチとした感触で、耳全体を覆うオーバーイヤータイプです。ハウジングは密閉仕様なので外部への音漏れが少ないです。また、イヤーパッドの素材の傾向から夏場は蒸れやすく感じました。
イヤーカップ内の空間は狭く、耳に当たりやすい印象です。装着したときの側圧の圧迫感が強めなので、長時間の使用だと人によって耳が痛くなるかもしれません。
メガネを掛けている状態でも、メガネのツル部分に当たって痛くなるということはなかったので、メガネ着用時の使用でも安心して使える感じでした。
スライダーの長さは、頭の大きな人でも十分なくらいの調節が可能です。
ハウジング部分は左右両方ともタッチ操作に対応しており、タップ数によって「再生/停止」や「巻き戻し/早送り」、音声通話時の「着信」、「通話終了」なども行うことができます。
右ハウジング部分の側面に電源とペアリングボタン、充電用の USB Type – C コネクター、有線でも使用できるように 3.5 ㎜ イヤフォンジャックが配置されています。天面部分がタッチパットになり、外周部分に回せるダイヤルが配置されているので音量調整が可能です。
左ハウジング部分。天面のタッチパッドの外周にあるダイヤル部分がノイズキャンセリングになります。
実際に使ってみると、音声調整などのダイヤル部分はなかなか考えてあり、スムーズに操作が可能で、タッチ操作も、わざわざ繋がっているデバイス側の設定を触る必要がないので、部屋の中を移動しながらの操作も快適でした。
ただし、バッテリー残量が少なくなってくると、タッチ操作が反応しなくなるということもあり、調べてみると仕様のようですね。
有線時のタッチ操作は無効になりますが、ダイヤルの操作は可能なので、音量調整やノイズキャンセリング設定を自由にいじることができます。
また、 電源を入れたとき、残りのバッテリー残量を音声ガイダンスが説明してくれます。他にもペアリング時やノイズキャンセリングの調整時も再生されます。
専用ケースはヘッドフォンのサイズに合わせてあるので大きさもそこまでなく、ケースに入れたままでもある程度の大きさのカバンなら収納しながら持ち運びもできます。
収納時はハウジング部分を回転させてケースに合わせて平行になります。
ノイズキャンセリング性能はなかなかの効き具合
外部の音を遮断するノイズキャンセリング機能は、ハウジングの外周にあるダイヤル部分を回転させることにより手軽に効き具合を調節できます。
回転させてノイズキャンセリングの調節を行う場合は下図のようにダイヤルを回します。
弱の場合、外の音が聞こえてくるだけではなく、マイクが自分の声も拾うようになって遅れて聴こえてくるので、しゃべりながら使うには違和感が出てしまうのが少し残念です。
ノイズキャンセリング性能に関しては、「SONY WH – 1000XM3」と比較すると、「SONY WH – 1000XM3」の方が 1 ランク上であるといえます。特に人から声を掛けられたときに「SONY WH – 1000XM3」では聞こえないために気づかないことがいのに対して、「Surface Headphones」ではなんとなく聞こえるので気づくことか多かったです。
マルチポイント/マルチペアリング(同時接続)再生に対応
「Surface Headphones」は、Bluetooth® 接続できるデバイスに複数同時接続可能な「マルチペアリング」に対応しており、デバイスの切り替えの必要なく使うことができるので、とても便利です。
他にも Bluetooth® 接続したコンピューター(Mac、Windows PC)やスマートフォン(iPhone、Android)、タブレットなどで通話しながら、iPad で音楽を再生することができる「マルチポイント」にも対応しています。ただし、同時通話や同時音楽再生などの使い方はできません。
音声ガイダンスによる各案内が便利
電源を ONに すると音声ガイダンスが流れます。この音声ガイダンスが、現在接続しているデバイス名とバッテリー残量を読み上げてくれるのが意外と便利です。
ヘッドフォンの取り外しで一時停止、再生ができる
音楽等の再生時にヘッドフォンの取り外しを行うと、一時停止し、着けると再生が再開される自動機能があるのでとても便利です。
バッテリー性能
バッテリーは最長約 15 時間の再生が可能ですので、一日聴くことはできます。また、バッテリーがなくなっても、5 分間の充電で 1 時間の音楽再生ができる急速充電に対応しています。
専用アプリケーションは Windows(Windows 8.1、Windows 10)限定
専用アプリケーションは、「Microsoft Store」からリリースされています。そのため、Bluetooth® 接続できるコンピューター(Windows 8.1、Windows 10)からのみ設定変更の利用が可能です。
今回、「Surface Headphones」と「iPad Pro(3rd Generation)」に接続して音楽を聴きながら、「Surface Studio 2」側で操作を行ってみました。
アプリケーションを開くとヘッドフォンの操作案内をしてくれます。
アプリケーション側で設定したものは瞬時に反映されます。ノイズキャンセリングや音量、各帯域を個別にいじる EQ(イコライザー)機能も搭載されています。試しにプリセットがあったのでいじってみましたが、ワイヤレスだと、どれも音のこもり感が強く感じたのでノーマルのままでもいい感じがしました。
音楽再生の音質は全体的にやわらかめ。
音質はワイヤレス接続と、有線接続を比較してみました。ワイヤレス接続の対応コーデックは、SBC のみとなっています。Hi – Res(ハイレゾ)対応の aptX や LDAC 等には対応していません。
ワイヤレス接続
- ・音の空間は狭く中央に集まっているように聴こえる。
- ・全体的にこもりの多いサウンド。
- ・全体的なサウンドは角が丸く耳当たりがよい。
- ・音はこもっているが全体的に聴きやすく、さっぱりとした音質。
- ・SBC 接続でありながらも、「SONY WH – 1000XM3」よりも音が上品に聴こえる。
アプリケーションでの調整
アプリケーションでプリセット変更してもこもりが解消しないので、ノーマル以外は聴きづらいサウンドの印象でしたので、あまりオススメしません。
有線接続
- ・音のこもりが解消されて、音に弾みが出てきて奥行き感や余韻の表現が増す。
- ・輪郭もはっきり聴こえるようになり、ワイヤレス接続の時よりはサウンドの全体像が把握しやすい。
- ・音の広さや角の丸さは、ワイヤレスの時時と変わらず上品な印象のサウンド。
- ・ワイヤレス接続との差がハッキリと分かる程に音質が向上したことを実感できる。
「SONY WH – 1000XM3」との比較
「SONY WH – 1000XM3」との比較をしていきましょう。まずは携帯性から。
携帯性は?
携帯する際は、「SONY WH – 1000XM3」の方が折りたためることもあり、ケースを入れて持ち運ぶにはかなりコンパクトなサイズです。
ケース自体も「SONY WH – 1000XM3」の方が小さいですね。厚さはそこまで変わらない感じです。
幅は、「SONY WH – 1000XM3」のケースの方があります。
イヤーパッド
イヤーパッドは、「SONY WH – 1000XM3」の方が縦長の分耳を収めるのに余裕があります。側圧も程よい感じで長時間の使用でも痛くなることは少ないです。
メガネの使用時での長時間使用(約 6 時間程度)では、初期の時は稀に軽く痛くなることはたまにありましたが、1 年ほど使っている現在では特に痛くなるということありません。
バッテリー性能は、「Surface Headphones」が最長約 15 時間持ち、高速充電が約 5 分間の充電で約 1 時間音楽の再生に対して、「SONY WH – 1000XM3」は最大約 30 時間持ち、約 10 分の充電で約 5 時間再生が可能です。
ノイズキャンセリング性能
音量調整やノイズキャンセリング調整はの方が簡単にできます。
ノイズキャンセリング性能は、「SONY WH – 1000XM3」の方が優秀ですね。特に飛行機内や工事現場などの騒音をかなり消してくれるので、工業地域に住んでいる筆者には、「SONY WH – 1000XM3」は必須のヘッドフォンになっています。「Surface Headphones」だと 1 ランク程、ノイズキャンセリング性能が落ちる印象です。
音楽再生の音質
ワイヤレス接続では、SBC 接続だと「SONY WH – 1000XM3」の方が低域が出すぎてるように聴こえますので、ぱっと聴きだと「Surface Headphones」より音質が悪く聞こえます。
しかし、じっくり聴くと高域の出方や音の輪郭が「Surface Headphones」より1ランク上の音質ではあるんだなということを実感できます。空間表現と広さも「SONY WH – 1000XM3」の方が上です。
有線時でも「SONY WH – 1000XM3」の方が 1 ランク上の空間表現音の輪郭を出してくれますが、低域が強めなので、曲によって聴き疲れしやすく感じました。
今は価格が 20,000 円台前半~中半くらいなのでお買い得。
「SONY WH – 1000XM3」よりは 1 ランク落ちる性能ではありますが、現時点の価格が 20,000 円台前半~中半あたりを推移していることを考えると、性能的には満足のできる買い物になると思います。
もし、新機種が出ることがあれば、ノイズキャンセリング性能と音質アップには期待したいところです。
・おすすめ度:[star rate=”3.5″]
Surface Headphones
- 価格:約 40,678円(税込)
- カラー:グレー
- ドライバー:40 mm Free Edge ドライバ
- 周波数特性:20 〜 20 kHz
- 音圧レベル:最大 115 dB
- ※ ON になった状態で有線接続:1 kHz、1 Vrms
- 最大 115 dB
- ※ Bluetooth® 接続:1 kHz、0 dBFS
- ノイズキャンセリング機能:最大 30 dB のアクティブ ノイズキャンセリング機能
- 最大 40 dB のパッシブ ノイズキャンセリング機能
- コネクター:USB Type – C コネクター、3.5 mm オーディオコネクタ
- ケーブル長:約 120 cm
- USB ケーブル長:約 150 cm
- ボタン:電源ボタン、マイク消音ボタン
- コントロール:音量ダイヤル(右耳)、ノイズキャンセリングダイヤル(左耳)
- バッテリー駆動時間:最長約 15 時間(Bluetooth® からの音楽再生し、ANC オン)
- 音声による有効化を OFF にすることで最大約 18 時間のバッテリー寿命
- サイズ:幅 約 195 mm
- 奥行 約 204 mm
- 高さ 約 48 mm
- 重量:約 290 g
- 付属品:キャリーケース、USB ケーブル、オーディオケーブル
- クイックスタートガイド、安全性および保証に関するドキュメント
- 保証:1 年間のハードウェア保証
関連リンク
- ・日本マイクロソフト – Official Home Page:https://www.microsoft.com/ja-jp/