【レビュー】新発売イヤーピース 「Hey Listen SymbioEartips」&「JVC スパイラルドット++ 」& 定番の「SONY ハイブリッドイヤーピース EP – EX11」を軽く比較レビューしてみた。
- 2019/05/18
今回発売して間もないイヤーピース「Hey Listen SymbioEartips」と、納期が 7月だったのが早まって 5月17日に到着した「JVC スパイラルドット++」が届いたので、定番の「SONY ハイブリッドイヤーピース EP – EX11」を合わせて 3種類の比較と、Comply や Crystalline Audio クリスタルチップス との軽い比較もしたいと思います。
1.3種類のイヤーピース比較
高域、中音域、低域などを比較しやすいように星 5段階で書いています。黒星(★)が多いほど高得点となります。
遮音性の星評価は、遮音性の高い Comply と比較しての遮音性(Comply を星 5 とした時の差)も書いています。
1.SONY:ハイブリッドイヤーピース EP – EX11
・装着感
特に違和感なく装着できるが、少しの衝撃で取れやすい。
・サイズ
他のイヤーピースで M サイズを選んでいる人は、M サイズか 1 ランク上げてもいいかもしれない。
・遮音性
音の通りは良くなり明瞭に聴こえるが、ウレタンチップ系に比べて低域が緩く感じる。
・音の感じ
全体的に締まりが出て、各音が聴きやすくなる。特に高域の通りが良く、中高域の女性 Vo.(ヴォーカル)との相性が良い。代わりに低域が軽く感じようになる。
こちらのチップだと、定位がはっきりと聴こえて音のこもった感じも解消する。高域もよく出るようになるが、低域が物足りなく感じることが多くなる。
【遮音性】:★★☆☆☆(Comply 比:★☆☆☆☆)
【高域】:★★★★★
音の通りが良くなりきれいに聴こえる。伸びる音はより伸びるように聴こえる。
【中音】:★★★★☆
音の通りはいいが、締まりがない感じに聴こえる。
【低域】:★★★☆☆
軽く感じるようになる。
・総評
高域を楽しみたい人にはいい感じ。
2.Hey Listen:SymbioEartips
・装着感
最初に付けたときに圧迫感は感じるがすぐに慣れる。密閉されるので取れにくい。
・サイズ
他のイヤーピースで M サイズを選んでいる人は、S サイズにした方がサイズは合いやすい。
SHURE SE – 215 のような径の小さいものだとサイズが合いませんので、どうしても使いたい人は熱収縮チューブで径を太くするという手もあります。もしくは、final の Type E に付属しているようなアダプターを利用するという方法もありますね。
・遮音性
遮音性は、クリスタルチップスや Comply より少し劣る程度。
・音の感じ
全体的に締まりが出て、各音が聴きやすくなる。また、音の広がりがよくわかる。
特に中音域が聴きやすくなるので、他のイヤーピースよりも前に出てくる感じがする。
歯切れ良い音くも、弾力のある音になるので、イヤフォンや音楽によっては聴き疲れがしやすくなるかも?
こちらのイヤーチップだと定位がはっきりして、篭った感じも解消。高域もよく出るようになり、低域もボワつきを感じずクリスタルチップスや Comply 並みに迫力を感じる。
【遮音性】:★★★★★(Comply 比:★★★★☆)
【高域】:★★★★☆
音の通りが良くなりきれいに聴こえるが、SONY のより抑えられる感じ、伸びる音が伸びきらずに終わる感じ。
【中音】:★★★★★
音の通りがよく、よりはっきり聴こえる。
【低域】:★★★★★
弾力のある感じになり、クリスタルチップス並みに低域が聴こえるようになる。
・総評
リズム感を刻んで音楽を楽しみたいという人にはうってつけ。特に中音域や低域を重点的に聴きたい人にはいいかも。
・装着感
特に違和感なく装着できる。グリップ感があるので取れにくい。
・サイズ
他のイヤーピースで M サイズを選んでいる人は、M サイズだと若干緩く感じかもしれなので 1 ラング上げた方がサイズは合いやすい。
SHURE SE – 215 のような径の小さいものだとサイズが合いませんので、どうしても使いたい人は熱収縮チューブで径を太くするという手もあります。
・遮音性
静音時の遮音性は、クリスタルチップスよりは劣る程度。
・音の感じ
全体的に締まりが出て、各音が聞きやすくなる。音の広がりがよくわかる。特に中音域が広がりを感じるようになる。
歯切れのよい音と弾力がいいバランスに聞こえる。ウレタン系とのいいとこどりの音に聞こえる。
こちらのチップだと、定位がはっきりわかるようになり音のこもった感じも解消。低域はクリスタルチップスや Comply より薄く感じるが、そこまで物足りなさを感じるほどではない。
【遮音性】:★★★★☆(Comply 比:★★★☆☆)
【高域】:★★★★☆
音の通りが良くなりきれいに聴こえるが、SONY のよりは若干抑えられる感じ。
【中音】:★★★★★
音の通りがよく、よりはっきり聴こえる。他のイヤーチップより空間の広がりを感じる。
【低域】:★★★★☆
程よく音の切れや弾力がある感じたが、低域が欲しい曲だと若干物足りなさを感じる。
・総評
全体のバランスがよく聞こえるが、価格が高い。
2.3つの比較のまとめ:どれが買い?
メタルやロックを聴きたいのなら「Hey Listen SymbioEartips」、クラシックや JAZZ なら「JVC スパイラルドット++」、女性のきれいな声と伸びを聴きたいなら「SONY:ハイブリッドイヤーピース EP – EX11S」といった感じだと思います。
装着感は、ポタフェス等でイヤフォンを視聴しにいってもすっぽ抜けてしまう筆者には、どのイヤフォンをつけても「JVC スパイラルドット++」はすっぽ抜けない感じでした。「Hey Listen SymbioEartips」もイヤフォンによってはすっぽ抜けずらかったです。
2019年5月18日:3種類のイヤーピース比較の項目に遮音性の星評価について追記しました
関連リンク
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- ・Amazon|ソニー SONY ハイブリッドイヤーピース EP – EX11M:M サイズ 4個入り ブラック EP – EX11M B|ソニー(SONY)|家電 & カメラ:https://amzn.to/2Q7POoR
- ・Crystalline Audio|完実電気株式会社|KANJITSU DENKI CO.,LTD:https://kanjitsu.com/product-brand/crystalline-audio/
- ・ポタフェス 2019|PORTABLE AUDIO FESTIVAL 2019|ポータブルオーディオフェスティバル公式サイト:https://www.paudiofes.com/