Read Time:2 Minute, 9 Second

GitHub が、2024 年 4 月 29 日より生成 AI を活用した “Copilot Wordspace” のテクニカルプレビューの提供を開始したことを発表しています。

なお、コンピューター（Mac、Windows）、スマートフォン（iPhone、Android）からも利用できます。

“Copilot Wordspace” では、コードの計画、ビルド、テスト、実行といった一連の作業を生成 AI が強力に支援する機能です。

また、自然言語によるプログラミングを実現することで、より多くのユーザーがソフトウェア開発に関わるだけでなく、プロのソフトウェア開発者の生産性向上にもつながるとのことです。

・生成 AI は、2022 年からの過去 2 年間で開発者環境内に組み込まれたツールとして開発環境にイノベーションをもたらしました。
GitHub では、2022 年にエディター内のオートコンプリートペアプログラマーとして “GitHub Copilot” を発表し、開発者の生産性を最大 55 % 向上させました。
これにより、“GitHub Copilot” は現在では最も広く採用されているツールになりました。
・2023 年の “GitHub Universe” でその一端を公開した “GitHub Copilot” のネイティブ開発環境である “GitHub Copilot Wordspace” のテクニカルプレビューの提供を開始し、開発者の UX（ユーザーエクスペリエンス）そのものを再構築します。
“GitHub Copilot Wordspace” では、開発者は自然言語によるコードのブレインストーミング、計画、ビルド、テスト、実行までを行うことができます。
この新しいタスク中心の開発者体験では、“GitHub Copilot” を搭載した様々なエージェントを開発プロセスの最初から最後まで活用し、開発者はプロセスの各ステップを完全にコントロールできるようになります。
“GitHub Copilot Wordspace” は自然言語を利用してソフトウェアを構築する根本的に新しい方法となり、開発者のクリエイティビティをこれまで以上に迅速かつ用意に実現するために設計されています。
“GitHub Copilot Wordspace” は、経験豊富な開発者にはシステム思考者としてのソリューションを提供することで、ソフトウェア構築への参入障壁も大幅に引き下げます。

すべてはタスクから

・開発者にとって、タスクに関する最大の障壁はほとんどの場合が大きなプロジェクトや機能リクエスト、バグレポートなどにあります。
“GitHub Copilot Wordspace” では、”GitHub リポジトリ” や “GitHub Issue” といった原点が開発者を迎えます。
“GitHub Copilot” のエージェントを第二の頭脳として活用することで、開発者はアイデアの初期段階から AI による支援を受けることができます。

完全な計画を構築する “GitHub Copilot Wordspace”

・“GitHub Copilot Wordspace” は、コードベースや Issue への返信などに対する深い理解にもとづいて、Issue を解決するためのステップバイステップの計画を提供します。
計画を検証し、コードをテストするために必要なすべてを 1 つの合理化されたリストで自然言語で提供します。
GitHub Copilot Workspaceは、コードベースやIssueの返信などに対する深い理解に基づき、Issueを解決するためのステップバイステップの計画を提供します。計画を検証し、コードをテストするために必要なすべてを、1 つの合理化されたリストで自然言語で提供します。

編集できる

・“GitHub Copilot Wordspace” が提案するものは計画からコードまでをすべて編集できます。
“GitHub Copilot Wordspace” がユーザーの認知的な負担を軽減する一方で、ユーザーは全てをコントロールすることができます。
計画が大丈夫そうであれば、“GitHub Copilot Wordspace” でコードを直接実行し、基盤となる “GitHub Codespace” にジャンプして、最終結果に満足するまですべてのコード変更の微調整が行えます。
また、リンクでワークスペースをチームと即座に共有できるので、チームはユーザーの作業を確認したり、自分の反復作業を試したりすることもできます。
あとは、プルリクエストを提出し、”GitHub Actions”、”セキュリティーコードスキャン” を実行し、チームメンバーにコードレビューを依頼するだけです。
そして、何よりチームメンバーは “GitHub Copilot Wordspace” を活用して、アイデアからコードにいたるまでの経緯を確認できます。

モバイルデバイスに対応

・“GitHub Copilot Wordspace” は、モバイルデバイスにも対応しています。
また、デスクトップパソコン、ノートパソコン、外出先などのあらゆるデバイスから利用できるように設計されているので、開発現場の環境に力を与えます。
直感的で “GitHub Copilot” を利用したインフラストラクチャーにより、開発環境の開始、学習、そして最終的な実行が用意になります。

10 億人の開発者のいる世界を実現

・2023 年始めに GitHub はプラットフォーム上の開発者が 1 億人を突破しました。
自然言語によるプログラミングがソフトウェアを開発することへの参入障壁を低くするにつれて、GitHub で 10 億人が自転車に乗るのと同じように手軽にマシンをコントロールする未来へ加速しています。
“GitHub Copilot Wordspace” は、その未来を目指して地球上のすべての人々にソフトウェアを作る経済的機会と喜びを広げるために構築されました。
同時に、私たちはプロフェッショナルな開発者に依存し、開発者が不足している世界に生きています。
世界中で、開発者たちは毎日何百万行ものコード行を複雑さを増すシステムに追加しており、古いシステムのメンテナンスはますます遅れてきています。+
この世界のあらゆるインフラストラクチャーと同じように世界のコードのメンテナーとアップデートには本物の専門家が必要です。
定型的な作業を定量的に削減することで、私たちはプロの開発者に力を与え、システムの思考者としてもますます活動できるようにします。
“GitHub Copilot” 、そして今回の “GitHub Copilot Wordspace” によって、開発者の生産性が一段と向上することで、労働需要はますます高まるでしょう。