【レビュー】林檎派が、Surface Laptop レビュー ♪ Mac ユーザーも魅了するプレミアムブランド Laptop PC!
- 2017/10/15
4.Windows 10 S VS. macOS 10.12 Sierra
Windows PC といえば、Mac と比較して起動が遅いというのが、Mac ユーザーからの強い印象だと思います。メーカーによっては、独自にいれているアプリケーションの起動もあるが故にという場合もありますが・・・。
元々、Windows 10 自体の起動は以前の OS よりも速くなったなとは思っていましたが、「Surface Laptop」の場合、余計なアプリケーションなどを一切入れていないことと SSD による高速起動も相まって、負けず劣らずの高速起動を実現していました。
これまで、ストレスを感じていた Windows のデメリットも克服しているなと感じさせてくれました。でも、SSD のコンピューター(Windows PC/Mac)に移行したら二度と HDD 起動の PC に戻りたくないなと思うようになります(切実)
「Surface Laptop」の最も特徴と言える部分は、OS が Windows 10 S というバージョンであるということ。通常のデスクトップアプリケーションが利用できないというデメリットがある一方で、Windows ストアを経由したアプリケーションのみを利用可能に制限することでセキュリティーレベルを確保しています。
これにより、iOS デバイスであれば App Store 経由でしかアプリケーションを入れられないようにすることでセキュリティーレベルを向上しているのと同様に、Windows でもセキュリティーレベルを格段に上げています。その一方でアプリケーションが制限されているので、分かりやすい代表例として、プリンタードライバーですらもインストールできないことが多い点でしょうか?
そのため、プリンターメーカーの Windows 10 S へのサポートなどについて調べてみると基本的には、Windows 10 S に標準搭載されているプリンタードライバーを利用して有線でプリントアウトを行う案内になっていました。細かい紙のサイズ指定まで行いたいといった必要がある場合は、注意したいポイントです。
なお、試しに Microsoft Edge を利用して Hulu や Netflix などのストリーミングサービスについては無事再生できました。
デスクトップアプリケーションの利用制限があっても問題ない場合は、Windows 10 S のままでの利用で差し支えないと思います。ただし、一般的に利用されているデスクトップアプリケーションまで網羅して利用したいという方は、Windows 10 Pro へのアップデートをオススメします。
かつて存在していた、Windows RT と呼ばれた OS のように完全に別物として扱われ後継機種が出なかった製品と比較すれば Windows 10 Pro へのアップデートが行えるという改善が行われていることを考えると、OS という面でもかなり使い勝手の良い製品になっていると思います。
※ 従来のデスクトップアプリケーションである Windows 10 Pro を利用したい場合は、2018年 3月31日までは無償アップグレードが可能です。ただし、フルで機能を活用できるようになるというメリットがある一方で、セキュリティーレベルが落ちるというデメリットもあるので必ずセキュリティーソフトによる対策を行いましょう。
※ 当初、2018年3月31日までの期間限定で Windows 10 Pro への無償アップグレードが提供するとアナウンスされていましたが、現在も続いている模様です。ただし、無償アップグレード期間について明示されていないようなのでご注意ください。
5.サウンド
スピーカーは、Dolby Audio Premium 対応の Omnisonic スピーカー。動画などを再生したりする際に篭るといったこともなく、ストレス感じなく楽しめます。
Laptop PC(ノート PC)という筐体サイズに収めるスピーカーとしては十分な性能を誇ってくれているとは思います。
ちなみに、スピーカーの配置が MacBook はキーボード上部に配置されていますが、「Surface Laptop」の場合は明らかなスピーカーの孔が存在していないんですよね・・・。「どこから出ているんだ!?」と思えるような構造から考えるとサウンドはかなりクリアかなという印象です。
なお、当然ながら外付けのスピーカーやポータブルリスニングアンプ、イヤフォンなどオーディオの沼へ浸かっていっている筆者としては・・・「こんなもんかなぁ」という感想ですね。
1.ポータブルリスニングアンプ「SHURE SHA900」を試しにつないでみた ♪
私物のポータブルリスニングアンプ「SHURE SHA900」を USB 経由で接続してみました。
Windows 10 S のように制限された OS 環境下で認識してくれるのか不安がありましたが、標準ドライバーで正常に動作してくれました。もちろん、3.5mm イヤフォンジャック経由でのアンプへの出力というのも可能ですが、USB 経由の標準ドライバーで認識してくれるアンプが動いてくれるのであれば、Spotify などのストリーミングサービスをより高音質で楽しむことができると思うので、これはありがたいですね。
ちなみに、充電アダプターにも USB ポートが搭載されています。こちらでの接続を試してみましたが、充電のみを行うだけで、アンプとしての認識はしてくれませんでした・・・orz
なお、macOS 10.12 Sierra の環境下でも「SHURE SHA900」は自動的に認識してくれます。特にこれといった設定を行う必要がないので、ポータブルリスニングアンプの利用に置ける汎用性においては同等レベルの評価を行なっていいと思います。
※ 利用するアンプによっては正常に動作しない場合があるのでご注意ください
6.インターフェース構成では、Surface Laptop の勝利!?
言うまでもない!MacBook の場合、USB Type – C が 1ポート!そのため、充電しながらの周辺機器の使用には変換アダプタが必須!
さらに、「USB – C Digital AV Multiport アダプター」を利用しても 1ポートという点においては変わりない・・・。ここから追加で USB ハブを用意するか 3rd Party 製の USB Type – C ポートとハブが一体化された製品を探せば・・・持ち歩くものが減るかなと思います。カメラで撮影した SD カードを読み込みたいということも考える場合は、なるべく一体型を探したいところですね。
一方の「Surface Laptop」は、USB 3.0(Type – A)が 1ポート。こちらも周辺機器を利用するユーザーの場合はハブが必須になります。
ただし、SD カードリーダーも含めて、用意するアクセサリーのトータルコストの面では抑えられるものが多いので、「Surface Laptop」の方が汎用性が高いという印象です。
なお、mini DisplayPort を搭載してもいるので標準でデュアルディスプレイの構築が可能な点を考慮するとレガシーな I/O を切り離していく Apple とは異なるスタンスを感じます。そもそも用意されているアクセサリーの種類から考えても Apple は可能な限り廃止していくということなのだと思われます。
一方で、充電端子部分の SurfaceConnect™ 経由による純正の「Surface ドック」を利用すれば、mini DisplayPort x 2、Gigabit Ethernet ポート x 1、USB 3.0 x 4、3.5mm イヤフォンジャック x 1 まで増やすことができるので、従来までの I/O 類をサポートするといった姿勢を感じます。これを用意するだけで充電しながらポートを追加することまで可能なことを考えても仕事などで利用する方への配慮を感じさせてくれます。
7.トータルコストは、Surface Laptop!
標準で Microsoft Office Home & Business 2016 が標準で付属、さらにスペックなど含めて考えても・・・「Surface Laptop」のトータルコストが圧倒的な勝利!
今なら「Windows 10 Pro」へのアップデートが可能なので、かなりお得な製品だと思います。強いていうなら純正アクセサリーのお値段が高いというところくらいでしょうか?
個人的には、MacBook ユーザーではありますが、持ち歩き用に欲しいなと思う 1台だなと感じた魅力的に製品でした。
https://www.fujiya-avic.jp/products/detail93550.html