Echobox Audio THE NOMAD

【レビュー】駄耳が、Echobox Audio のダイナミック一発イヤホン「THE NOMAD」をレビュー ♪

レビュー
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最近、SHURE SE215m+ Special Edition を購入して、ダイナミック 1発のイヤフォンが気になっていたところ・・・。

たまたま、Echobox THE NOMAD というイヤフォンを見つけました。Echobox Audio 直販で、今ならプレオーダー(Pre Order)価格の $299 で購入できるということで少々悩んでいたら、E – Mail でクーポンが送られてきたので、その誘いに負け・・・、買っちゃいました。

届くまで、5日くらいで到着しました。試聴もせず買ってしまったので、届くまでどんな感じに音を鳴らしてくれるかドキドキでしたが、いざ届いた音を聴いてみると!・・・なかなか気に入ってしまいました。

ということで、駄耳なりの視聴レビューを書いていこうと思います。

Echobox Audio THE NOMAD
Echobox Audio THE NOMAD

1.仕様

Echobox Audio THE NOMAD
Echobox Audio THE NOMAD
  • ・ハウジングは、チタン加工。個体は SHURE SE215m+ Special Edition 並みに小さく軽い。耳側部分がシリコン加工になっており滑りにくくなっている。
  • ・ドライバーは、ドイツ製の PEEK ドライバー。9.2㎜ のダイナミック一発を採用。
  • ・周波数は、15Hz 〜 40kHz なので、日本で Hi – Res(ハイレゾ)対応高性能イヤフォンというウリ文句はつけれる!
  • ・イヤーチップは、全 6種類。3種類のシリコンタイプはどれも薄く、密着性が高い。
  • 他に2 段フランジと 3段フランジのキノコ型、COMPLY(T – 400)が同梱されている。
  • ・コネクタは MMCX なのでリケーブルも可能!純正ケーブルは、銀メッキ銅線を採用したリモコン付きケーブル。
  •  ※ 購入時に Android モデルと iPhone モデルが選択可能。(リモコンなしタイプもあり)
  • ・遮音性は、標準イヤーチップだと特に気になることはない。静穏のときは外の音はかなり聞こえる。COMPLY に変えることで SHURE SE215m+ Special Edition 並みの遮音性を確保できる。
  • ・音漏れは、手前中央に網目の音抜け用の網目フィルターがあるため、多少外に漏れているが、普通に聴く分には、特に問題なし。
Echobox Audio THE NOMAD:手前中央に音抜け用の編み目フィルターあり
Echobox Audio THE NOMAD:手前中央に音抜け用の編み目フィルターあり

2.音の傾向は?

視聴環境は、スマートフォンでも音が取りやすいので、NTT Docomo のスマートフォン LG V20 PRO(ES9218 搭載機)で聴いてます。このスマートフォンの音は、 締まりがある音でクリア。普通のスマートフォンよりは鳴らせる程度、2万円クラスの DAP(デジタルオーディオプレイヤー)よりは劣るという感じです。

共通した音の傾向は、

  • ・筐体が金属なので、硬質で明るい感じの鳴り方ですが、余韻は柔らかさを持っていて綺麗にヌケていく感じ。
  • ・アコースティックギター単体曲だと鋭いシャリつきと刺さりを感じる。
  • ・音の一音一音も聴きやすく解像度が高いです。音場は適度な感じの広さ。
  • ・高域部は残響的な響きと、銀メッキケーブルによる、煌めいた鳴り方なのでで、シャリつき感があり。
  • ・中域はコシがありますが、とても自然な感じの鳴り方で、思ったよりバランスはいい。
  • ・Vo.(ヴォーカル)位置は楽器隊と同じか一歩前に出てくるくらい。楽器隊は曲によって重なり合いすぎると少々後退して聴こえることもある。
  • ・低域はドンドンと響きながらもキレのよい音の鳴り方。

3.ノズルフィルターの音の違いを聞いてみよう

さらに、交換できるノズルフィルターが 3種類あります。

Echobox Audio THE NOMAD:3種類の交換用ノズルフィルター
Echobox Audio THE NOMAD:3種類の交換用ノズルフィルター

それでは、フィルターの個々の音を書いていきます。使用しているイヤーチップは、標準のシリコンチップのものになります。

1.銀

最初に装着されているチップ。音は全体的に硬質で金属的な響きがあるが、明るめの印象と若干まろやかさもある。ダイナミックらしい強弱のついたメリハリのある音なので、楽しく曲を聴くことができる。また、低域が強めにでるので、低域寄りのフィルターという印象。若干籠り感はあるが、気になるほどではない。

幻想的な曲やケルトの合うクラシックだと、シンバルの響きと音の残業感が思ったより伸びるので、曲によって合ったり合わなかったりしますが、合う曲はとても心地よい。

他は、ゲームやアニメのサントラも、ホールで聴いているように聴こえるので、とても相性が良い。曲はドラゴンクエストの交響組曲、機動戦士ガンダム UC のサントラ各種、FINAL FANTASY XIV のサントラ、あまちゃのサウンドトラック各種、等々。

1.高域

  • ・刺さる一歩手前でうまく調整されている感じ。
  • ・若干薄く霧掛かった音の印象(丸くなる)ではあるが、それが味となっているのかのように聴こえるので、気になることはあまりない。
  • ・シンバルなどの響きが伸びる。

2.中域

  • ・コシのある音鳴りで、歯切れがいい感じ。
  • ・Vo.(ヴォーカル)は良い感じの位置で鳴っている。
  • ・音の余韻が、曲によって気持ちよく感じる。ただし、音が入り混じったりすると若干、凹んで聴こえる。

3.低域

  • ・歯切れがよく、沈み込むような感じではあるが、音が柔らかい分ゆったり目に聞こえるので、早い打ち込み系のドラムだと少々爽快感を失う。

2.赤

全体的に籠りもなく切れのある音に変化。音の響きがありながらもスッとヌケる印象。ただし低域が弱くなる。その分、高域が出てくるので耳疲れする可能性あり。

曲によって(特に日本のような音圧を上げた曲)ではチリチリした鳴りになったりと、音の粗を出してくるので、使うにはなかなか難しい。

ロック(Rock)& メタル(Metal)を聴くには、ドラムが軽く感じるので合わない印象。一方で、女性 Vo.(ヴォーカル)とは相性がいい感じ。

特に幻想的で綺麗な歌声の女性 Vo.(ヴォーカル)、日本だと KalafinaZABADAKKOKIA志方あきこ石川智晶など、海外だとケリー・スウィート(Kelly Sweet)エンヤ(Enya)など。

1.高域

  • ・キレのある音に変わり、曲によって刺さる。
  • ・音は銀フィルターとは違い、スッと音がヌケが良くなる印象。
  • ・籠りもなく、シンバルや高域のギターの演奏になると耳が痛くなるほどの音になるので、長時間聴いていると疲れてる可能性ある。

2.中域

  • ・Vo.(ヴォーカル)位置は楽器隊より一歩前に出ているが、シンバル等の高域に負けるときもある。

3.低域

  • ・銀シェルより、持ち上がって低音は出ているが軽くなっている。洋楽のロック(Rock)& メタル(Metal)を聴くには少々低域が物足りない感じ。

3.黒

曲に合わせた鳴り方で聞かせてくれる。音の重なってる部分も潰れることなく、しっかり各音が聴こえる。曲の特性にある程度合わせてくれるので、柔らかい曲はほどよく柔らかく、硬い曲は硬くなる感じ。

ただし、音が明るめの鳴り方になるので、ダークな印象の音のものとは相性がよくない。フィルターの中では一番バランスがとれた音の鳴り方。スラッシュメタル系や激しい曲に合う印象だか、ジャンルはそこまで選ばないオールラウンダータイプ。

1.高域

  • ・金属的な鋭く鳴ることが多くなり、煌びやかさと伸びがあるので、シンバルの余韻が気持ちよく感じる。

2.中域

  • ・Vo.(ヴォーカル)域のところは凹むこともなく、のびやかで聴きやすい印象。
  • ・楽器隊は曲によってまれに凹むこともある感じだか極端な凹み方ではないので、曲次第という印象。

3.低域

  • ・ドスンドスンとくる感じで鋭さもあるが強調しすぎるほどではないので、低域は満足できる。

4.イヤーチップ違いでの音

標準のシリコンチップは、黒との相性が良かったです。COMPLY のイヤーチップだと高域が減衰して低域が増しますので赤チップとの相性がいい感じでした。

他社メーカーのイヤーチップだと、

  • Spinfit は音のヌケが良くなるので、銀チップ
  • CRYSTALLINE AUDIO Crystal Tips は、高域が少々丸くなるので、赤、黒チップ。
  • SONY のハイブリットだと黒、銀チップ。

こういった他社の製品で、自分に合ったイヤーチップを使っても、ノズルフィルターを変えてうまく音を調整できるので、なかなか優れものです。

他にもいろんなウレタンチップで、Echobox THE NOMAD を使って聴き比べもしてみました。

そちらの記事は後ほど載せたいと思います。

5.まとめ

最初は、標準のシリコンイヤーピースがうまく合わなかったこともあり、金属的な響きと音が硬いこともあったため、機械的に聴こえるような鳴り方に感じたので、失敗したかなと思いました。

が、適切な耳の位置で鳴らしたとき、機械的に聴こえていた部分もなくなり、解像度の高さで音の粒がわかりやすく、高音の響きとそれか空間に広がっていく気持ちよさ、最後に残る柔らかい音の余韻、高域と低域に癖がありつつも、その癖がなかなか気持ちよく聴かせてくれます。

特に、3種類のノズルフィルター交換で曲によって色々変えれるので、ガジェット的な面白みもありますね。

掛け心地は、SHURE のイヤフォンに似ているので、SHURE SE215m+ Special Edition と比べても、大きさもさることながら、付け心地も少々丸いのでピタッということはありませんが、悪くありません。

ただし、ステムが約 5㎜ あり、人によっては、付属のシリコンイヤーチップだとつけづらかったり、耳が痛いくなることもあるかもしれません。実際筆者も、同梱されている COMPLY 意外は、耳が痛くなりました。

後は、リケーブルをすることで、耳の痛みや取れやすが解消する場合もあります。

日本での発売は、2017年8月頃になるようです。価格は、$399 のレート計算で販売されるとのことなので、約 4万 4千円くらいになるのではないでしょうか?

この価格なら手に取ってもらっても、満足できる出来だと思います。

特に、サントラや幻想的な曲、Kalafina といった女性 Vo.(ヴォーカル)曲はなかなかの聴きごたえがありますので、視聴ができる際には、ぜひ手に取って聴いてみてください。

あと、RHA のイヤフォン RHA T20 と音の傾向が似ているので、そこからのステップアップにも良いと思います!

https://www.fujiya-avic.jp/

※ 2017年8月5日:関連リンク追記

関連リンク







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