先日、行われた「Apple Special Event 22 Octover, 2013」について振り返ってみましょう。今回の Keynote では、冒頭にいつものような販売台数やアプリの販売が好調といった前座はなく、すぐに新製品発表となりました。それでは、おおまかな発表内容を振り返ってみましょう。
まずは、CEO の Tim Cook が「昨年、初めて iPhone を 2モデルリリースし、世界で最も販売されたスマートフォンとなったこと。さらに、全てのスマートフォンの中でも最も愛されているスマートフォンであります。今日は、iPhone の歴史上最も大きな進化を遂げます。」と出し惜しむ事無く iPhone の話へ。
1.iPhone 6 と iPhone 6 Plus
早速、iPhone の新作 PV へ。動画の中で紹介されている通り、今回の新製品は iPad mini 2 などを彷彿とさせる D ラインとなりました。
そして、今回の iPhone の名称は iPhone 6 と iPhone 6 Plus。
ここから、ワールドワイドプロダクトマーケティング担当上級副社長のフィル・シラーがステージへ上がり、新しい iPhone の説明を始めます。
1.次世代ディスプレイ Retina HD Display
新しい iPhone には新しいディスプレイ Retina HD Display と Ion-strengthened ガラスを搭載とのこと。そして、スクリーンサイズは2種類から選ぶ事ができるようになりました。まず、iPhone 6 では、4,7 inch サイズに 1,344 × 750 px(326 ppi)の解像度。そして、iPhone 6 Plus は、1,920 × 1,080 px(401ppi)と、ついに Full HD 対応へ。画面サイズが異なるので比較するのは難しいですが、iPhone 6 Plus と iPhone 5s を単純に比較すると px 数が 185% 増加しています。それでも、iPhone 5s の 7.6 mm よりもさらに薄くなっています。iPhone 6 は、6.8 mm。iPhone 6 Plus は 7.1mm。
2.iPad と同じ 2パネルスタイル!
さらに、iPhone 6 Plus では UI(ユーザーインターフェース)も変更されています。横に傾けると iPad でメールアプリを開く時のように 2 パネルスタイルへ。キーボードもより使いやすくなっているとの事です。
3.片手での操作性にも配慮した Reachability 機能
また、今回の iPhone 6 と iPhone 6 Plus は、従来モデルと比較してサイズが大きくなっており、これまでの iPhone がウリとしてきた「片手での操作性が落ちる」可能性が出てきました。そのため、片手で iPhone を利用するユーザーのための片手サイドスワイプジェスチャー機能も用意しています。
それは、Touch ID ボタンのダブルタップすれば、ディスプレイが下方向ににスライドする 「Reachability 機能」。これによって画面と親指の距離が短くなり、今までのような操作感を維持しています。
4.Apple A8 チップ
CPU には、最新の Apple A8 チップを搭載。20nm プロセスの中に20億にも及ぶトランジスタが搭載されており、これは Apple A7 チップの2倍に相当します。それでも Apple A7 チップと比較して 13% も小型化されており、処理能力は 25% 上がっています。もちろん、グラフィック性能の方も 50% 近く上がっています。また、Apple A7 チップよりも省電力化が図られており、50% カットされているとのことです。
※ ちなみに、比較対象として正しいかは別として、初代 iPhone と比較すると50倍のスペックだそうです。
さらに、恒例のバッテリー持ちも良くなっているとのことです。音楽再生だけなら、iPhone 6 が、50時間。iPhone 6 Plus は、80時間。iPhone 5s が40時間だったので、かなり伸びています。そして、コプロセッサーも新世代 M8 へ。前世代と異なり、気圧計が搭載されたことで、上下のトラッキングも可能になりました。