AEON FLOW Closed - Back

【レビュー】駄耳が、MrSpeakers の最新の密閉型静電式ヘッドフォン「AEON FLOW Closed – Back(プレオーダー)」を 1ヶ月使用してみた ♪【Part.1】

レビュー
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MrSpeakers の最新の密閉型静電式ヘッドフォン「AEON FLOW Closed – Back」が、2017年7月15日に発売しました。価格は約 99,360 円(税込)という、海外の価格と比べても差がなく、とても良心的にできたなと、少々驚いています。

やってくれましたね!エミライさん!

そんな「AEON FLOW Closed – Back」MrSpeakers 直販のプレオーダー(Pre Order)でいち早く手に入れ、一ヶ月間ほど使用してみた感想を書いていきたいと思います。

1.付属品

まずはキャリングケース。これが持ち運びにとても便利な作りになっています。特にヘッドフォンを収納する意外にもネットの収納ポケットがあるので小物を入れがあるのがいいですね。

MEZE Audio さんの「99 Classics」「99 Neo」などでも、キャリングケース式を採用していますね。

他のメーカーでも、ただ閉まって置くだけの邪魔なケースではなく、こういった持ち運びでも使えるキャリングケースにいれて販売して欲しいと思いました。

2.本体デザイン

本体デザインは、特徴的な形をしています。今までのヘッドフォンの形状とは違った近代的なデザインで、悪くありません。

ケーブルは手作り感を感じる、ガレージキット屋が作ったケーブルといった印象ですね。ケーブルを触ってみると、思った以上に細く軽さを考えた作りのものだとわかります。

そして、低域を強化してくれるスターターキットのスポンジ。これをパッド内にいれることで、低域が増えたように聴こえます。

3.着け心地

イヤホンパッドは、縦長タイプでラムスキンレザー仕上げになっています。縦長タイプというと「SENNHEISER HD650」も似た感じですね。付け心地は「AEON FLOW Closed – Back」の方が包まれてる感じがあり、付け心地は良好です。

ただ、この夏の時期は密閉型なので蒸れます。そこは、エアコンで乗り切りましょう!もしくは、北海道で過ごすといいですよ。

AEON FLOW Closed - Back
AEON FLOW Closed – Back

ヘッドバンドは、本革仕様ですが、こちらはプレオーダー(Pre Order)のみの仕様のようです。製品版では、表側が本革で裏面がメッシュ仕様の合成皮革になっていますので、より快適性と重量分散がされている感じになります。

重さは、約 328g というこの価格帯のヘッドフォン類では軽い部類になります。長時間の仕事での使用でも、眼鏡を着用しながら一日中つけていても痛みもなく快適に仕事に集中できました。

4.遮音性

外の音は、住んでいる環境が窓を開けると国道を通るトラックと工場の「ドドドドドドド!」という音が響くところですが、音楽を聴いているときはそれほど気になることはありませんでした。

※ 真下でトラックがエンジンかけたりとうるさい場所です(笑)

音漏れは、普通の音量で聴いている限りではそこまで漏れません。

AEON FLOW Closed - Back
AEON FLOW Closed – Back

5.音を聴いてみた

接続構成は、

自作 PC(Win 10)→ iFi Audio iSilencer 3.0 → 自作 2股 USB ケーブル(電源供給のみ外部電源)→ BusPower – PRO → iFI Audio iFI micro iDSD Black Label

となります。

まずは、エージング前の音の印象から行きましょう。

1.エージング前

「AEON FLOW Closed – Back」のエージングには、約 100時間くらいかかかります。実際にエージング前だと、音の弾力が少々少なく感じるでしょう。スマートフォン直繋ぎでは、最大音量でも、音が普通の音量程度にしか聴こえなく、パワー不足を少々感じます。

これが、約 50時間経ったあたりから弾力が増して、歯切れがよく楽しい音になっていきます。音量メモリも 1つ 2つ下げでも満足できるくらいには音が出ます。大体音が安定してくるのが、約 100時間くらいになるでしょう。

2.エージング後の全体的音の評価

ということで、実際使って 1ヶ月間ほど経ったので、色々と音の鳴り方を書いていきます。

まず全体の音の傾向ですが、密閉型と思えないくらいの空間の広さと澄んだサウンドで高域と中域の音の抜けがとても気持ちいいですね。そして一音一音がわかるほど音の解像度と分離がいい感じで、サウンドがフェードアウトする際の余韻が心地よい。音の系統は、暖色系と呼ばれる部類のヘッドフォンになると思います。

大編成のオーケストラで、音が重なるパートのところだと、少々分離が悪くなることもあります。中編成くらいのオーケストラなら、音の分離は悪くないです。

1.高域

キレのよい鳴りだけど、耳が痛くなることはないですね。ただし曲や、繋げるアンプや DAP 等によって高域がシャリつくこともあります。

2.中域

歯切れの良いサウンドは、特にギターの厚みやカッティングのサウンドの切れはとても気持ちいいです。

3.低域

少なく感じると思いますが、量感が出ているので、普通の曲では足りなく感じることはないでしょう。海外の ROCK(ロック)やスラッシュメタルなどの沈み込むようなドラムの音などは物足りなく感じてしまいます。

歯切れと余韻がいいので、「和楽器太鼓」の千本桜を聞くと三味線の音やオーボエの音が、とても気持ちよく聞こえます。

「上妻宏光:風林火山 〜 月冴ゆ夜 〜」を聴くと三味線のゆがみの音もいい感じで聴かせてくれます。

「藤原道山:島唄」では、オーボエの息を吸うところなど自然にきこえるので、荒の部分を強調するのではなく自然に聴かせてくれるので生音も、悪くない感じです。

「ケリー・スウェート:In the Air Tonight」では、1分30秒あたりはVo.()が一歩下がって楽器隊と同じ位置に来るので、「SONY Z1R」のようなヘッドフォンだと Vo.(ヴォーカル)が負けてしまうという現象が起こりますが、「AEON FLOW Closed – Back」では、うまくVo.(ヴォーカル)と楽器隊の立ち位置がわかるように聞こえてきます。

3.スターターキットで試す

付属品のスターターキット(スポンジ)は、装着することで低域を強化できるものです。

装着して視聴すると、少なく感じてた低域がズンズン聴こえきます。ここまで鳴るのか「AEON FLOW Closed – Back」と思ってしまいますが、高域が若干減ってしまいますので、好みで着けるかどうかになりそうですね。

4.ゲームは映画では使えるのか?

最近では、音楽以外にもゲーム、映画等にもヘッドホンが使われてきます。特に FPS で見られる、足音や、そこの位置に音が鳴っているのかという場所を把握するには外の音を拾う開放型より、密閉型ような外の音を遮断する方が適しています。

特に「AEON FLOW Closed – Back」では細かい音や音の空間の位置が分かりやすいので、シビアな FPS などでも使うには悪くない選択肢だと思います。

5.まとめ

高中域が得意で、低域は量感があり弾むような鳴り方をするが、沈み込む低音ではないので、ROCK(ロック)やスラッシュメタルなどだと少々物足りなく感じます。そんな低域の不足を付属のスターターキットを使えば、高域が少し減りますが、低域を増やしてくれますので、そこまで不満がでないくらいになるとおもいます。

筆者は自作ケーブルで低域を増やしたり、低域が出るアンプや真空管アンプを使っているので、特に不満なく使えています。特に、この軽さと着け心地を味わうと仕事中の使用では、他のヘッドフォンの出番が減ってしまっているので、ある意味買って満足ではないですねw。

10万を切る価格帯ということを考えると、買って損はしない音だと思います。

※ 追加で、DAC や DAP を使用して視聴した感想を準備中!お楽しみに ♪

6.おまけ・リケーブルしたい人向け

で、リケーブルをしたい方は、ピンアサインをこちらの日本の公式ホームページで公開されています。そのコネクターピンは、SOUND HOUSE(サウンドハウス)で販売されている「HIROSE HR10A – 7P – 4P」が利用できます。

※ 価格:734円(税込)x 1

下記のバナーから、「HIROSE HR10A – 7P – 4P」購入ページへ行けます。

また、リケーブルで低域を足したい場合は、「BELDEN 1804A 切り売り(銀メッキケーブル 4芯)1m」が、お手頃なので面白いかもしれません。

※ 価格:810円(税込)x 1

音の特性は、

  • ・高域は、銀メッキなのでキラメキが増えるが、締まりがあるので、響くほど伸びが出ない
  • ・中域は、ツヤが乗るので Vo.(ヴォーカル)に少し色気がつく感じ
  • ・低域は、締まりがあり、かなりしずみこむ

なお、線を外皮から向き出せば細くしなやかさもあるので取り回しもいいです。こちらも「BELDEN 1804A 切り売り(銀メッキケーブル 4芯)1m」から購入できます。

下記のバナーから、「BELDEN 1804A 切り売り(銀メッキケーブル 4芯)1m」購入ページへ行けます。

他にも、SOUND HOUSE(サウンドハウス)では 3.5mm コネクターが販売されているので、一通り揃います。ただし、2.5mm バランスコネクターは販売されていないので、e ☆ イヤホンヨドバシカメラのインタネット通販を利用するのがオススメです。

AEON FLOW Closed - Back
AEON FLOW Closed – Back

AEON FLOW Closed – Back

Stereo Sound ONLINE「HiVi 冬のベストバイ 2017 ヘッドフォン部門(2)」で No.1 を受賞!

  • 価格:オープン価格(実売:約 99,360円)
  • 型番:MRS – AEF – DRP18
  • フォームファクター:密閉型平面駆動方式ポータブルヘッドフォン
  • ドライバー:マッチドペアの自社開発シングルエンド平面駆動型ドライバー(with V – Planar™ surface processing)
  • バッフル:CFRP
  • ピボット:高精度アルミ合金削り出し
  • バンドワイヤ部:形状記憶合金製
  •         ※ ニッケル・チタン合金
  • ヘッドバンド部:天然レザー製
  • イヤーパッド部:人工皮革製
  • インピーダンス:13Ω
  • 能率:95dB/mW
  • 重量:約 328g
  • 付属品:専用キャリングケース,高純度無酸素銅 DUMMER ヘッドホンケーブル(カスタムケーブル向けピンアサイン)
  • Amazon

  • 楽天市場

※ 2017年7月25日:おまけ・リケーブルしたい人向けの項目を追記しました
※ 2017年11月9日:Amazon.co.jp へのリンクを追記
※ 2017年11月18日:「AEON FLOW Closed – Backへ名称変更を行いました。
          Stereo Sound ONLINE「HiVi 冬のベストバイ 2017 ヘッドフォン部門(2)」で No.1 を受賞!

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