【News】「定額制サービスの利用実態調査 2016」【定額動画配信サービス編】
- 2016/05/16
MMD 研究所と株式会社コロプラが、スマートフォン向けのインターネットリサーチサービス「アンケートで貯まる!スマートアンサー」による共同調査「定額制サービスの利用実態調査」を実施しています。
今回の調査は、2016年4月11日〜 2016年4月13日の期間中に行われ、有効回答数は 1,725人となっています。また、これらの内訳として定額制動画配信サービス利用者が 646人、定額制音楽配信サービス利用者 703人、定額制電子書籍読み放題サービス利用者は 376人となっています。
1.定額制サービスの利用経験
スマートフォンを所有する 8,271人に事前調査として定額制サービスの利用経験について確認し、「現在利用している」、「過去に利用したことがある」を合わせて計算。
- 定額制音楽配信サービス:24.6%
- 定額制動画配信サービス:22.1%
- 定額制電子書籍読み放題サービス:15.3%
2.定額制音楽配信サービス
1.利用したことのある定額制動画配信サービス
- 1.Hulu:43.3%
- 2.dTV:33.9%
- 3.プライム・ビデオ:27.2%
- 4.U – NEXT:16.7%
- 5.ビデオパス 映画/ドラマ/アニメ見放題:13.9%
- 6.Netflix:13.8%
- 7.ひかり TV:10.2%
- 8.UULA:7.4%
- 9.TSUTAYA TV:6.7%
- 10.楽天 SHOW TIME:6.2%
- 11.その他のサービス:9.1%
定額制動画配信サービスを利用している 647人に利用したことのある定額制動画配信サービスを複数回答で確認すると「Hulu」の 43.3%、「dTV」が 33.9%、「プライム・ビデオ」が 27.2% と老舗ともなる「Hulu」の利用率の高い結果となっています。SVOD 市場に早期に参入していた「Hulu」の利用経験の高いのは納得のいく理由。一方、後発組である「プライム・ビデオ」は、Amazon プライムとの併存効果と言えるかもしれません。
2.メインで利用している定額制動画配信サービス
メインで利用している定額制動画配信サービスを確認すると利用したことのある定額配信動画サービスと同様の順位になっています。ただし、ユーザー層別では、「Hulu」の社会人利用率が高くなっている一方で、「dTV」は学生と専業主婦層の利用率が高くなっているという結果になっています。
3.定額制動画配信サービス利用状況
- 1.有料配信サービスを「無料トライアル」で利用:23.5%
- 2.有料配信サービスを有料で利用:76..5%
なお、利用状況では定額制音楽配信サービスと異なり、「無料トライアル」のユーザー数より有料ユーザー数が、76.5% と圧倒的に高くなっています。また、利用期間について見てみると最も多いのが「1ヵ月〜 3ヵ月」で 18.4%、「半年〜 1年未満」が 17.0%、「3ヵ月〜半年未満が 16.7% となっており、 6割近いユーザーが 1年未満となっています。ただし、1年以上のユーザーも 27.3% と 4分の 1 を超えるユーザーを獲得しているのも注目すべき点と言えると思います。
4.定額制動画配信サービス視聴時に使用するデバイス
- 1.スマートフォン:40.6%
- 2.TV:23.9%
- 3.タブレット:18.3%
- 4.PC:14.3%
- 5.その他のデバイス:2.8%
また、定額制動画配信サービス視聴時に使用するデバイスでは複数回答形式でも圧倒的に「スマートフォン」の利用率が高く 67.5%。一方、「PC」が 31.9%、「TV」が 33.7% と大きな差異が出ていません。しかし、最も使用しているデバイス別でみると「スマートフォン」が 40.6% と圧倒的なシェアを占めています。
一方、「TV」が 23.9% 、「タブレット」が 18.3%、「PC」が 14.3% といったように手軽に視聴できる利用方法が好まれているのが顕著に表れていると思います。特に、昨今の PC 離れの影響も如実に表れているものと思われます。
関連リンク
- 定額制サービスの利用実態調査:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1559.html
- MMD 研究所 スマートフォン、タブレットを中心に消費者動向をリサーチする調査機関:https://mmdlabo.jp