【iCloud】iCloud サービスを利用する前に理解しておくべきこと!①
- 2013/01/31
最近ではお馴染みとなって来た「iCloud」サービスについて触れたいと思います。iOS 7 では、「Document in the Cloud」が強化されるなどクラウドサービスが身近なものとなってきています。ただ、実際に「iCloud バックアップや iCloud の機能」をちゃんと理解して使っている人がどれだけいるのか?という点から見ると、ほとんどの方が No と答えるのではないでしょうか?実際、
「設定したけどよくわからない。」「データを保存しておけるんでしょ。」
といったような形で考えている人が大半ではないでしょうか?
そういった形で理解していることが多くなったことで、
「バックアップをとれるんでしょ?」「PC がいらないんでしょ?」
などなど、ちょっと恐ろしい光景を耳にすることも多くなりました。
ただ、筆者たちはクラウド、クラウドという流れに身を任せて「iCloud バックアップ」に任せておけば大丈夫でしょ?といった形で受動的にサービスを受けるということの危険性を危惧しています。つまり、自分の iOS デバイスなどのデータに対する責任は無く、万が一にもデータが消えてしまえば、全てメーカー(この場合は Apple) が悪い。自分は悪くない。なんでデータは保証しないんだ。
といった形で間違った理解に繫がっていきます。
今回は、そういった形で誤った理解をすることはユーザーにとっても良くないということを理解して頂きたいと思い書いたものになります。この記事がユーザーの皆様がより「iCloud」サービスを快適に利用して頂けるような物になってくれればと切に願います。
それでは、「iCloud」サービスを利用する上で理解しておいて欲しい点について解説したいなと思います。
1.はじめに
ちなみに、このことに関する記事をいつかは上げようとは思っていましたが、こんな弱小サイトが上げた所で誰も読んでくれないだろうと思い書いていませんでした。たまたま、クラウドに警鐘を鳴らしている良いお方の記事を見つけたので、「iCloud」サービスを受ける上で理解しておくべきことという記事を上げた次第です。
※ 今回見つけた記事は、Apple もう一人の創業者「Steve Wazniak」 のインタビュー記事。技術者としての彼が、2012年の夏にクラウドコンピューティングが一般化すると、数年間の間に「iCloud」が起きると警鐘を鳴らしている内容の記事になります。
2.クラウドサービスのメリット/デメリット
1.メリット
今回、こういった警鐘を鳴らしているのは「iCloud」も含めたクラウドコンピューティングというサービスにもメリットばかりが強調され、デメリットについて触れるものが少ないことから来ています。クラウドコンピューティングという技術は、これまでローカルにあるコンピュータの HDD などに置いていたデータを遠隔地のサーバー(「iCloud」であれば Apple のサーバー)に置いておき、インターネットを利用してデータの保存や閲覧/編集するものです。これは、場所を問わずインターネットにつながっている環境であれば、同様のサービスを得られるという大きなメリットがあります。
2.デメリット
ただし、このサービスにはデメリットも存在しています。結構、勘違いしている人が多いと思いのですが、このクラウドというサービスにはデータの保障がありません。仮に、「iCloud」から連絡帳のデータが消えたとしても Apple は保障してくれません。当然ながら、この Web サイトも Xserver というレンタルサーバーを借りて運営していますが、サーバー上からデータが消えたとしても保障はしてくれません。ローカルにバックアップを取っておかない自分達の責任になります。このことを理解しているかどうかで「iCloud」を利用する上での認識が全く変わってきます。
これを読んでいて、
「そんなわけあるか!」
と思われる方もいるとは思いますが、誰もが読まずに「同意する」を押す「iCloud の利用規約」を読んでみるとしっかりと書いてあります。次回、「iCloud の利用規約」から確認していきたいと思います。
関連リンク
- iCLOUD TERMS AND CONDITIONS:http://www.apple.com/legal/icloud/jp/terms.html
- アップル共同創設者のS・ウォズ氏、「クラウドは今後5年で問題多発」:http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2893702/9333834